4/12-13は2025 INGALIVE!

完成型アイドル誕生!『K-POP 第4世代』を深掘り

サラ・チェ (Sara Choi)
記事内にアフィリエイト広告を掲載しています

K-POPは時代ごとに進化を続け、今や世界中の若者を魅了するグローバルな音楽ジャンルとなりました。その中でも特に注目されているのが「第4世代」と呼ばれる新たな潮流です。

本記事では、K-POP第4世代の特徴、主なグループ、グローバル戦略、テクノロジーとの融合、そして次世代への展望までを徹底的に解説します。

K-POP第4世代とは何か?その時代的背景

第4世代K-POPとは、2018年頃から2023年頃にかけてデビューしたグループを中心とする、新たなK-POPの波を指す言葉です。

この世代の登場は、単なるアイドルの交代ではなく、音楽・テクノロジー・ファンダムの在り方そのものを刷新した現象とも言えます。

世代交代の構図と背景

K-POPはおおよそ5年ごとに世代が区切られてきました。

  • 第1世代:H.O.T.やS.E.S.が登場し、アイドルの基本形が確立
  • 第2世代:少女時代やBIGBANGが「韓流ブーム」を牽引
  • 第3世代:BTSBLACKPINKが世界市場に進出

そして第4世代は、前世代の遺産を受け継ぎつつも、「最初からグローバル」な視点を持ち、メタバースやSNSと共存する「デジタルネイティブ世代」として登場しました。

デジタルネイティブ世代としての特徴

第4世代は、YouTubeやTikTok、Weverseなどのデジタルプラットフォームを生活の一部として育った世代です。

彼らにとってSNSでのセルフプロモーションは当然の行為であり、ファンとのコミュニケーションもオンラインで自然に行われます。

このような背景から、第4世代の多くはSNS映えするビジュアルと振り付け、ファンと双方向に繋がれるインターフェースを武器にしています。

「完成型アイドル」の出現

第4世代の大きなキーワードの一つが「完成型アイドル」です。

これは、デビュー当初から高い歌唱力、ダンススキル、ビジュアル、コンセプト理解力を備えた、いわば“完成された”アイドルたちのことを指します。

従来の「成長を見守る」ファンダムの在り方から、「最初から完成されている姿」に熱狂するスタイルへの変化を象徴しています。

第4世代を代表する主要グループ紹介

第4世代の魅力は、多様性に富んだグループ構成と、各グループごとのユニークな世界観にあります。

ここでは、特に注目すべき代表的グループを男女別に紹介します。

男性グループ編

  • Stray Kids(JYP):自主制作力が高く、グループ内プロデュースチーム「3RACHA」を中心に圧倒的な個性とエネルギーを発信
  • TXT(TOMORROW X TOGETHER)(HYBE):アルバムごとに“章”を設けたストーリー展開と、高い芸術性で人気
  • ENHYPEN(HYBE/Belift Lab):ダークファンタジーの世界観と高いパフォーマンス完成度で、Coachella出演も果たす
  • ATEEZ:壮大な冒険をコンセプトにした世界観と、熱狂的な欧米ファンダム
  • TREASURE:YGならではのヒップホップテイストと多人数構成で独自の存在感

女性グループ編

  • IVE:全員センター級のビジュアルを持つ「完成型」ガールズグループ。シティポップ調の楽曲で幅広い人気を誇る
  • NewJeans:Y2Kファッションと90年代風イージーリスニングの融合。自然体の魅力で一躍トップに
  • aespa:メタバース×現実という複雑な世界観を持ち、AIアバターとの共演が話題
  • LE SSERAFIM:FEARLESSというキーワードで、恐れずに進む姿勢を打ち出す
  • ITZY:自己肯定感とガールクラッシュを融合し、エネルギッシュなダンスで支持を集める

表:第4世代主要グループ一覧

グループ名所属事務所特徴
Stray KidsJYP自主制作・強烈な世界観
TXTHYBE物語性・芸術的コンセプト
ENHYPENBelift Lab急成長・完成度の高いパフォーマンス
ATEEZKQ冒険的世界観・強烈パフォーマンス
IVEStarshipビジュアル・エレガントコンセプト
NewJeansADORイージーリスニング・自然体
aespaSMメタバース・仮想アバター
LE SSERAFIMSource MusicFEARLESS・ハイファッション融合

完成型アイドルの時代:第4世代の芸術的特性

第4世代の芸術性は、単なる音楽やダンスにとどまらず、世界観・コンセプト・テクノロジーを一体化させた総合芸術と呼べるレベルに到達しています。

音楽の多様性と新ジャンルの取り込み

第4世代の楽曲には、以下のようなトレンドが見られます。

  • Hyperpop、UK Garage、Jersey Clubなどのグローバルトレンド
  • TikTokバイラルを意識した短く中毒性の高いフック
  • 自主制作によるオリジナル性(Stray Kids、(G)I-DLEなど)

こうした音楽性の進化は、K-POPがもはやジャンルではなく、「方法論」になりつつあることを示しています。

コンセプトと世界観の進化

各グループが一貫したテーマ性を持ち、ファンに「考察」されることを前提にした設計が特徴です。

  • TXT:章構造による思春期ストーリー
  • ENHYPEN:吸血鬼をモチーフにした世界観
  • aespa:仮想世界KWANGYAと現実世界の融合

「ビジュアル×演出」=新しい視覚体験

  • ファッション性の高い衣装(Y2Kスタイル、ハイブランド)
  • 複雑な振り付けとミュージックビデオの演出
  • ARやXR技術を活用したライブ演出(aespaのバーチャルライブなど)

これらは、ファンがただ「聴く」「観る」だけでなく、「没入する」体験を提供しています。

SNSとグローバル戦略の最前線

第4世代の成長と成功には、デジタルプラットフォームを最大限に活用した戦略が欠かせません。

マルチプラットフォームの活用

プラットフォーム主な役割
YouTubeMV・ライブ映像の発信
TikTokダンスチャレンジ・バイラル拡散
Instagramビジュアル・日常の共有
Twitterファンとのリアルタイム交流
Weverse有料メッセージ・限定コンテンツ

グローバルファンダム形成の鍵

  • 多言語対応(英語・日本語など)
  • 多国籍メンバーによる親近感
  • Coachellaなど海外大型フェスへの出演

第4世代は、国内人気にとどまらず、欧米や東南アジアなど世界中にファンダムを拡大しています。

ファンとの“距離ゼロ”戦略

  • オンラインサイン会(ヨントン)
  • 限定ライブ配信
  • メッセージアプリでの交流

これは、グローバルなファンとの関係を「継続的に深化」させるための鍵となっています。

テクノロジーとの融合:未来のアイドル像

第4世代は「メタバースK-POP」の幕開けとも言える革新をもたらしました。

メタバースとの統合(aespaの例)

  • KWANGYA(仮想空間)とae(アバター)の共存
  • デジタルコンサートやアバターグッズの販売
  • ファンが仮想空間で参加する体験型プロモーション

AI技術とバーチャルアイドル

  • MAVE:のように、全メンバーがAIによって生成されるグループも登場
  • AI作曲やパフォーマンス支援技術の導入も進行中

ファンダム×プラットフォーム=経済圏の形成

  • WeverseやBubbleなど、有料サービスを活用したコミュニティ形成
  • デジタル限定グッズやNFTとの連携
  • データに基づくマーケティング最適化

課題と展望:第5世代への橋渡し

輝かしい功績を築いた第4世代ですが、同時にさまざまな課題も浮き彫りになっています。

成功の影で見える課題

  • メンタルヘルス問題:完璧を求められるプレッシャー
  • 市場飽和:デビュー組数の急増と競争激化
  • 収益偏重構造:事務所とアーティスト間の収益配分問題

次なる波、第5世代の到来

第4世代の成熟を受けて、2023年以降登場したグループは「第5世代」として注目されています。

  • ZEROBASEONE、ILLIT、RIIZEなどが代表格
  • より親しみやすく、軽やかなコンセプトが中心(例:ILLIT「Magnetic」)
  • デジタルネイティブから「アルゴリズムネイティブ」へと進化中

まとめ

K-POP第4世代は、「完成型アイドル」の登場とともに、音楽・コンセプト・ファンダム・技術すべての面で新時代を切り開きました。

  • デビュー時から世界を視野に入れたグローバル戦略
  • メタバースやAIとの融合による新たなエンタメ体験
  • SNSとファンコミュニティプラットフォームを活用したファンダム形成
  • 高度なパフォーマンス力と芸術性の融合

これらの要素が、第4世代を「K-POPの黄金期」とも呼べる存在にしています。

しかしその一方で、精神的負担、市場飽和、収益構造の偏りなど、未来に向けた課題も浮き彫りになっています。今後のK-POPが、より多様で持続可能なカルチャーとして進化するためには、第4世代が築いたレガシーを正しく受け継ぎ、超えていく姿勢が不可欠です。

第4世代の物語は、まだ“完結”していません。彼らがこれからどんな進化を遂げるのか、そしてどんな未来のK-POPが生まれるのか──世界中のファンが注目しています。

記事URLをコピーしました