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QWER『チョダン』の無期限活動休止でワールドツアーに暗雲…バンドの未来はどうなる?

サラ・チェ (Sara Choi)
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K-POPガールズバンドシーンで彗星のごとく現れ、快進撃を続けていたQWER。そのリーダー兼ドラマーであるチョダンさんが、健康問題により無期限の活動休止を発表しました。私がこのニュースに触れたとき、真っ先に感じたのは、バンドの輝かしい未来に大きな影が落ちてしまったのではないかという懸念です。

新しいミニアルバムのリリース直後、そして待望の初のワールドツアーを目前に控えたこのタイミングでの発表は、ファンにとって衝撃的な出来事でした。今回は、チョダンさんの活動休止に至る経緯と、それがQWERの未来にどのような影響を与えるのかを、詳しく掘り下げていきます。

突然の活動休止|チョダンに一体何が?

今回の活動休止は、実は2度目の発表です。状況が深刻化していく過程を時系列で追いながら、彼女が直面している問題の本質に迫ります。

2025年8月の無期限活動休止発表

2025年8月19日、所属事務所は共同声明でチョダンさんの2度目の活動休止を公式に発表しました。声明によると、彼女は持続する膝の痛みのため専門医の診断を受け、「リハビリ治療と回復に専念しなければならない」との勧告を受けたといいます。

これは単なる休養ではなく、構造的な治療が必要な深刻な状態であることを示唆しています。事務所も「アーティストが完全に回復できるよう、最善を尽くして支援していく」とコメントしており、健康を最優先する姿勢を明確にしました。私が特に気になったのは、わずか2ヶ月での再発という事実です。これは、問題が根深いものであることを物語っています。

予兆だった6月の第一次休止

時計の針を少し戻してみましょう。最初の活動休止が発表されたのは、2025年6月11日のことでした。驚くべきことに、これは3枚目のミニアルバムをリリースしたわずか2日後の出来事です。

アーティストにとって最も重要なプロモーション期間の真っ只中に、リーダーが離脱するという異例の事態でした。原因は「練習中に訴えた膝の痛み」とされており、カムバックに向けた集中的なトレーニングが、彼女の膝に大きな負担をかけていたことがうかがえます。この時点で、釜山ワンアジアフェスティバルをはじめとする国内外の主要イベントへの不参加が決定しました。

QWERの活動への影響|ワールドツアーはどうなるのか

リーダーの長期離脱は、バンドの活動全体に大きな影響を及ぼします。特に、ファンが心待ちにしていた初のワールドツアーの開催が危ぶまれる事態となっています。

中断されたプロモーション活動

チョダンさんの離脱により、グループの活動は大幅な変更を余儀なくされました。特に影響が大きかったイベントを以下にまとめます。

日付 (2025年)イベントチョダンの状況詳細
6月12日釜山ワンアジアフェスティバル不参加QWERは3人体制でパフォーマンス
8月21日K-WORLD DREAM AWARDS不参加主要音楽授賞式を欠席
8月23日ファンサイン会制限付き参加ドラム演奏は行わず、ファンとの交流のみ参加

このように、バンドの顔であるリーダーが主要なアワードを欠席するというのは、ファンにとってもメディアにとっても大きなインパクトがありました。ファンサイン会への参加は、彼女のファンを思う気持ちの表れでしょうが、ドラムを叩けないという現実は、状況の深刻さを浮き彫りにします。

迫る初のワールドツアー「ROCKATION」の行方

私が最も憂慮しているのが、QWER初のワールドツアー「ROCKATION」の行方です。このツアーは10月のソウル公演を皮切りに、北米とアジアの17都市を巡る壮大な計画でした。

しかし、バンドの心臓部であるドラマー、それもパワフルな演奏でグループを牽引するチョダンさんを欠いて、このツアーが成立するのでしょうか。彼女の代役を立てることは、QWERというバンドのアイデンティティを損なうことになりかねません。事務所は今、「ツアーの延期・中止」「代役を立てての決行」「形式を変更しての実施」という、非常に難しい選択を迫られています。どの決断を下すかによって、バンドの未来は大きく左右されるでしょう。

チョダンの膝の怪我|医学的・技術的視点からの考察

なぜチョダンさんの膝の痛みは再発してしまったのでしょうか。彼女の演奏スタイルや、公表されている情報から、その問題の根源を探ってみます。

パワフルな演奏スタイルの代償

チョダンさんのドラム演奏は、その「パワフルさ」と「グルーヴ感」が高く評価されています。しかし、その力強い演奏は、身体、特にバスドラムのペダルを操作する右膝に継続的なストレスをかけ続けていたと考えられます。

彼女の演奏スタイルは、QWERの音楽の核をなすものですが、それが皮肉にも彼女自身の身体を蝕む原因となってしまったのです。プロフェッショナルとして最高のパフォーマンスを追求することと、自身の身体を維持することの難しさを感じずにはいられません。

苦肉の策|ダブルペダルへの挑戦とその難しさ

私が特に注目したのは、6月の活動休止後、チョダンさんが「右膝への負荷を減らすため、本格的にダブルペダルの練習を開始した」という事実です。ダブルペダルは、両足でバスドラムを操作する技術で、片足への負担を理論上は半減させられます。

この事実は、彼女が自身の問題と向き合い、演奏活動を続けるために必死に努力していたことの証です。しかし、ダブルペダルは習得に時間がかかる高度な技術です。怪我を抱え、ツアーが迫るプレッシャーの中で新しい技術を習得しようとしたことが、かえって膝への負担となり、症状の再発につながった可能性も否定できません。

考えられる症状|膝蓋軟骨軟化症(ランナー膝)との類似点

公式な診断名は発表されていませんが、報告されている症状は「膝蓋軟骨軟化症」、通称「ランナー膝」と酷似しています。これは膝のお皿の裏側にある軟骨がすり減ることで痛みが生じる症状で、反復的な動作によって引き起こされます。

特に、膝を曲げたまま長時間座る姿勢は症状を悪化させると言われており、これはまさにドラマーの姿勢そのものです。事務所が発表した「リハビリに専念」という方針は、筋力強化などを通じて膝への負担を軽減するこの症状の治療法と一致します。

まとめ|バンドの未来とファンの想い

QWERのリーダー、チョダンさんの活動休止は、バンドがまさに世界へ羽ばたこうとしていた矢先の出来事であり、その勢いに急ブレーキをかける形となりました。パワフルな演奏を追求した結果、自身の身体が悲鳴を上げたというのは、あまりにも酷な現実です。

しかし、この困難な状況の中で、所属事務所、チョダンさん本人、そしてファンの間には「彼女の完全な回復が何よりも優先されるべきだ」という揺るぎない共通認識があります。ファンからは彼女の健康を気遣う声や、これまでの貢献に感謝する温かいコメントが数多く寄せられています。

QWERがこの危機をどう乗り越えるのか。それは、バンドの未来を左右するだけでなく、アーティストの心身の健康をいかに尊重するかという、業界全体への問いかけにもなるでしょう。今はただ、チョダンさんが万全の状態でステージに戻ってくる日を、静かに待ちたいと思います。

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