『エムカ』歴代MC総まとめ!初代から現在まで20年の歴史を徹底解説
K-POPファンにとって、毎週木曜日は特別な日です。それは、韓国を代表する音楽番組『M Countdown』(エムカウントダウン、通称エムカ)が放送されるからです。2004年から続くこの長寿番組は、数多くのアイドルのデビューステージや感動的な1位の瞬間を届けてきました。私がK-POPに夢中になったきっかけも、このエムカのステージでした。
この記事では、そんなエムカの20年以上の歴史を「歴代MC」という視点から徹底的に掘り下げます。番組の顔として視聴者をK-POPの世界へといざなってきた歴代MCたち。初代から現在まで、その豪華な顔ぶれと変遷を辿ることで、K-POPのトレンドの移り変わりまで見えてきます。これを読めば、あなたもエムカ博士になれること間違いなしです。
K-POPの歴史を刻む音楽番組『M Countdown』とは
エムカは、単なる音楽ランキング番組ではありません。K-POPアーティストにとって、そしてファンにとって、非常に重要な意味を持つ場所です。
20年続く長寿番組の魅力
2004年7月29日に放送を開始して以来、エムカはK-POPシーンの最前線を走り続けてきました。毎週木曜日の夕方6時から放送され、アーティストたちの新曲カムバックステージや特別なデビューステージが世界中のファンを熱狂させます。
目まぐるしく変化するK-POP界で20年以上もトップを走り続ける存在感は、まさに圧巻です。多くのアイドルにとってエムカのステージに立つことはキャリアの節目であり、番組自体がK-POPの生きた歴史書と言えるでしょう。
番組の顔|歴代MCの役割
エムカのMCというポジションは、K-POPアイドルにとって非常に名誉なことです。番組を進行するだけでなく、その時々のK-POPシーンを象徴する「顔」としての役割を担います。
MCの言葉やファッション、そしてアーティストとの掛け合いは、番組の大きな見どころの一つです。彼ら、彼女らがいるからこそ、私たちはより深くK-POPの世界を楽しむことができます。
【完全網羅】エムカ歴代公式MC一覧
ここでは、番組の歴史を彩ってきた初代から現在までの公式MCを、時代を追いながら一挙に紹介します。私が特に印象に残っているMCについても触れていきます。
初代から10代目|番組黎明期を支えたMCたち(2004年~2010年)
番組開始当初は、プロの司会者や当時絶大な人気を誇った第2世代アイドルがMCを務めました。多様なMCスタイルが試された時代です。
代 | MC | 任期 |
初代 | ユンホ、ユチョン (東方神起) | 2004年7月29日 ~ 2004年8月26日 |
2代 | イ・フィジェ | 2004年9月2日 ~ 2005年5月26日 |
3代 | シン・ドンヨプ、キム・アジュン | 2005年6月2日 ~ 2005年10月27日 |
4代 | イトゥク、カンイン、シンドン (SUPER JUNIOR) | 2005年11月10日 ~ 2007年6月21日 |
5代 | イトゥク、シンドン、ウニョク (SUPER JUNIOR) | 2007年7月5日 ~ 2008年3月27日 |
6代 | SS501 | 2008年4月10日 ~ 2008年5月29日 |
7代 | チェヨン、アレックス | 2008年6月12日 ~ 2008年12月4日 |
8代 | イ・ギサン | 2009年3月12日 ~ 2009年7月9日 |
9代 | チェヨン | 2009年7月23日 ~ 2009年11月 |
10代 | MCD GUYZ (2PM、2AM、CNBLUE、MBLAQのメンバー) | 2010年2月 ~ 2010年8月 |
特にSUPER JUNIORが長期間MCを務め、番組の盛り上げ役として大活躍したのが印象的です。10代目の「MCD GUYZ」は、人気ボーイズグループからメンバーが集結した、今では考えられないほど豪華なMC陣でした。
11代目から20代目|K-POPの黄金期と共に歩んだMCたち(2011年~2023年)
K-POPが世界的に人気を博していくこの時代、MCも俳優や人気アイドルのペアが主流となり、安定した進行で番組を支えました。
代 | MC | 任期 |
11代 | トニー・アン (H.O.T.)、シン・ソユル | 2011年3月 ~ 2011年9月8日 |
12代 | トニー・アン (H.O.T.) | 2011年9月15日 ~ 2012年8月23日 |
13代 | イ・ホンギ (FTISLAND) | 2012年8月30日 ~ 2012年12月20日 |
14代 | キム・ウビン | 2013年8月15日 ~ 2014年2月13日 |
15代 | チョン・ジュニョン、アン・ジェヒョン | 2014年2月27日 ~ 2014年11月20日 |
16代 | キー (SHINee)、イ・ジョンシン (CNBLUE) | 2015年1月22日 ~ 2016年9月8日 |
17代 | キー (SHINee) | 2016年9月15日 ~ 2017年4月13日 |
18代 | イ・デフィ (AB6IX)、ハン・ヒョンミン | 2019年4月4日 ~ 2021年2月4日 |
19代 | ミヨン ((G)I-DLE)、ナム・ユンス | 2021年2月18日 ~ 2023年1月19日 |
20代 | ミヨン ((G)I-DLE)、ジュホン (MONSTA X) | 2023年2月23日 ~ 2023年7月20日 |
私が特に注目していたのは、SHINeeのキーです。彼のセンス抜群の進行とトーク力は、番組の質を一段と高めていました。近年では、(G)I-DLEのミヨンが3代にわたってMCを務め、その安定感と愛らしい魅力で番組の顔として定着しました。
21代目から現在|新世代を象徴するMCたち(2023年~現在)
現在は、第4世代、第5世代と呼ばれる新しい世代のアイドルたちがMCのバトンを受け継ぎ、番組に新たな風を吹き込んでいます。
代 | MC | 任期 |
21代 | ミヨン ((G)I-DLE)、ソン・ハンビン (ZEROBASEONE) | 2023年9月7日 ~ 2023年11月16日 |
22代 | ジェヒョン (BOYNEXTDOOR)、ソヒ (RIIZE)、ソン・ハンビン (ZEROBASEONE) | 2024年1月11日 ~ 2025年2月27日 |
23代 | ジェヒョン (BOYNEXTDOOR)、ソン・ハンビン (ZEROBASEONE) | 2025年3月6日 ~ 現在 |
ZEROBASEONEのソン・ハンビンを中心に、BOYNEXTDOORのジェヒョン、RIIZEのソヒといった今をときめくライジングスターたちがMCを務める3人体制は非常に新鮮でした。現在の2人体制も、安定した進行で番組をしっかりと支えています。
未来のスターを発掘!インターンMC制度
エムカには、公式MCとは別に「インターンMC」というユニークな制度が存在した時期がありました。これは、未来のK-POPスターに経験を積ませるための素晴らしい試みです。
インターンMCとは?
インターンMC制度は、主にデビュー間もない新人アイドルや、これからさらなる活躍が期待される若手アーティストにMCの機会を提供するものでした。
この経験を通して、彼らは生放送での対応力やトークスキルを磨きます。ファンにとっては、推しの新たな一面を見られる貴重な機会でもありました。
歴代インターンMCを務めたアイドルたち
2015年から2016年にかけて、今ではトップアイドルとなったグループがインターンMCを経験しています。
期 | インターンMC | 放送期間 |
1期 | ジニョン & ベンベン (GOT7) | 2015年3月19日 ~ 2016年3月3日 |
2期 | TWICE | 2016年3月17日 ~ 2016年4月7日 |
3期 | ジョンハン & ミンギュ (SEVENTEEN) | 2016年5月5日 ~ 2016年7月21日 |
4期 | NCT | 2016年7月28日 ~ 2016年9月22日 |
GOT7、TWICE、SEVENTEEN、NCTという豪華な顔ぶれです。彼らが人気を急速に拡大していた時期と重なっており、このインターンMCがさらなる飛躍のきっかけの一つになったことは間違いありません。
一夜限りの豪華共演!スペシャルMCとグローバルMC
エムカのMCの魅力は、レギュラー陣だけにとどまりません。特別な放送回を彩る「スペシャルMC」や「グローバルMC」の存在も忘れてはいけません。
カムバックの定番?スペシャルMCの役割
レギュラーMCが不在の時や、特別なイベントの際に登場するのがスペシャルMCです。そのリストは、まさにK-POP界のオールスター名鑑です。
BTS、BLACKPINK、SEVENTEEN、Stray Kidsなど、歴代の主要グループのメンバーが一度はスペシャルMCを務めています。特に、新曲のカムバック活動期間中にそのグループのメンバーがスペシャルMCを担当するのは定番となっており、ファンにとっては見逃せないお祭りです。
世界へ羽ばたくグローバルMCクルー
K-POPのグローバル化を象徴するのが、2018年頃に登場した「グローバルMCクルー」です。海外での特別放送や、国際的なファンを意識して設けられたMC体制でした。
TWICEのサナやNCTのジャニーなど、多言語に対応できる国際感覚豊かなメンバーが選ばれる傾向にありました。これは、エムカが韓国国内だけでなく、世界中のファンに向けて発信している証拠です。
エムカMCの変遷から見るK-POPトレンド
歴代MCの顔ぶれを振り返ると、K-POP業界全体のトレンドが見えてきます。
アイドルMC主流の時代へ
番組初期にはプロの司会者もいましたが、次第に現役のK-POPアイドルがMCを務めるのが当たり前になりました。これは、アイドル自身の人気を番組に活かすと同時に、MCを務めるアイドルにとっても知名度を上げる絶好の機会となる、双方にメリットがある戦略です。
MC経験は、その後のタレント活動の幅を広げる重要なステップにもなっています。
多様な組み合わせが生む化学反応
男女デュオや3人組、先輩と後輩の組み合わせなど、MCの構成は時代と共に変化してきました。異なる個性を持つアイドルたちの掛け合いは、予測不能な化学反応を生み、番組の大きな魅力となります。
特に、私が好きなのは先輩後輩ペアです。普段は見られないアイドルの素顔が垣間見え、和やかな雰囲気で番組が進行するのが見ていて楽しいです。
まとめ
今回は、『M Countdown』の20年以上にわたる歴史を、番組の顔である「歴代MC」に焦点を当ててご紹介しました。初代の東方神起から現在のソン・ハンビンとジェヒョンまで、錚々たるメンバーが番組の歴史を紡いできたことがわかります。
公式MCだけでなく、インターンMCやスペシャルMCといった制度も活用し、常に新鮮さと話題性を提供し続けてきたエムカ。そのMCの歴史は、そのままK-POPの進化の歴史と言っても過言ではありません。これからも、エムカがどんな新しいスターをMCに抜擢し、私たちを驚かせてくれるのか、一人のファンとして楽しみにし続けます。