元『少女時代』ジェシカの結婚と脱退の真相!事業の現在地と中国での再起とは?
かつてK-POPのトップを走り続けた伝説のグループ「少女時代」。その中心メンバーとして絶大な人気を誇ったジェシカが、グループを去ってから10年以上の時が流れました。彼女の脱退は多くのファンに衝撃を与え、その背景には様々な憶測が飛び交いました。
私がこのテーマを深掘りする中で見えてきたのは、彼女の驚くべき強さと変化です。脱退の真相、当時噂された結婚の真偽、そして実業家としての現在地、さらには中国での華麗なる再起まで、ジェシカ・チョンの「今」を徹底的に解説します。
少女時代からの電撃脱退|その真相に迫る
2014年9月30日、ジェシカが少女時代から脱退したというニュースは、世界中のファンを驚かせました。いったい何が起きたのでしょうか。その核心には、彼女が立ち上げた自身のファッションブランドがありました。
対立の火種|ファッションブランド「BLANC & ECLARE」の設立
ジェシカは長年の夢であったファッションの世界に進出するため、2014年8月に自身のブランド「BLANC & ECLARE」を立ち上げます。モダンクラシックをコンセプトにしたこのブランドは、彼女の情熱そのものでした。
しかし、この事業の開始が、グループ活動との両立を巡る問題へと発展し、メンバーや所属事務所との間に深い溝を生む原因となります。
食い違う主張|ジェシカ側と事務所側の言い分
脱退の経緯について、ジェシカ側と所属事務所であるSMエンターテインメント側の主張は真っ向から対立しています。どちらの言い分が真実なのか、当時の状況を整理するとその複雑さが見えてきます。
ジェシカは「事務所とメンバーから事業の許可を得ていたにもかかわらず、突然、事業かグループかの選択を迫られ、一方的に脱退させられた」と主張しました。一方、SMエンターテインメントは「ジェシカ自身が先に活動中断の意向を示しており、個人事業を優先したため、グループ活動の継続が困難になった」と発表します。
時期(2014年) | ジェシカ側の主張 | SMエンターテインメント側の主張 |
春 | (言及なし) | ジェシカが次期アルバムを最後に活動中断を申し出た |
8月初旬 | ブランド設立について事務所とメンバーの同意と祝賀を得た | (ローンチの事実は認める) |
9月初旬 | メンバーが態度を豹変させ、二者択一を迫った | (具体的な会議については言及なし) |
9月29日 | 事務所から一方的に「退出通報」を受けた | 発表時期を議論していた |
この食い違いは、今なおファンの間で議論を呼ぶ大きな謎として残されています。私が思うに、これは単なるスケジュール調整の問題ではなく、グループへの忠誠を求めるK-POPの伝統的な考え方と、個人のキャリアを追求したいという新しい価値観の衝突だったと言えるでしょう。
ジェシカの結婚の噂|パートナー、タイラー・クォンとは?
脱退騒動と時を同じくして、ジェシカの結婚説が急浮上しました。そのお相手とされたのが、現在に至るまで彼女の公私のパートナーであるタイラー・クォン氏です。
結婚の噂は本当か?|脱退当時に広まった憶測
当時、一部のメディアは「ジェシカが香港で結婚式を挙げる準備をしている」とまで報じました。これが脱退の本当の理由ではないか、という憶測が瞬く間に広がります。
しかし、この報道に対しタイラー・クォン氏本人が「近いうちに結婚する予定はない」と明確に否定。混乱の最中にあったジェシカを公に支える姿勢を見せました。
現在の関係性|10年以上続くパートナーシップ
二人の関係は2013年頃から始まり、10年以上経った現在も続いています。タイラー・クォン氏は韓国系アメリカ人の実業家で、ジェシカが設立したブランド「BLANC & ECLARE」のCEOでもあり、まさに公私のパートナーです。
これまで結婚に関する公式な発表はありませんが、二人の強い絆は揺るぎないものであることが伺えます。
起業家としての現在地|事業の成功と課題
少女時代脱退後、ジェシカは自身のブランド「BLANC & ECLARE」のクリエイティブディレクターとして、本格的にファッションビジネスの世界へ飛び込みました。しかし、その道のりは決して平坦ではありません。
ブランド「BLANC & ECLARE」の軌跡
アイウェアから始まったブランドは、デニム、アパレル、スキンケアへと商品を拡大。ソウルやニューヨークに旗艦店をオープンするなど、グローバルに事業を展開し、華々しいスタートを切りました。
彼女自身のスタイルを反映したデザインは多くのファンを魅了し、発売直後に商品が完売するなど、その人気は絶大でした。
浮き彫りになる経営問題|訴訟と強制執行
しかし、その裏側でブランドは深刻な財務問題に直面します。2021年には、約8億円にも上る融資の未返済を理由に訴訟を起こされました。
さらに、ソウルの旗艦店では家賃滞納が続き、2023年には裁判所による強制執行(立ち退き)が行われる事態にまで発展します。ニューヨークの店舗もすでに閉鎖されており、事業運営が極めて厳しい状況にあることは間違いありません。セレブリティとしての名声を、持続的なビジネス成功へ繋げることの難しさが浮き彫りになった形です。
中国での華麗なる再起|新たな活動の舞台
ブランド経営で苦戦する一方、ジェシカはエンターテイナーとして見事な復活を遂げます。その舞台となったのが、巨大市場である中国でした。
人生を変えたサバイバル番組
2022年、ジェシカは中国の大人気サバイバル番組『乘风破浪的姐姐 (Sisters Who Make Waves)』に出演します。これは30歳以上の女性芸能人が再デビューを目指すという番組で、彼女のキャリアの大きな転換点となりました。
番組内で卓越したパフォーマンスを披露した彼女は、最終的に2位という素晴らしい成績を収め、見事プロジェクトグループのメンバーとして再デビューを果たします。この成功により、中国での人気と地位を不動のものとしました。
作家としてのもう一つの顔
ジェシカの才能は多岐にわたります。彼女は自身の経験を色濃く反映したとされる小説『Shine』(2020年)と『Bright』(2022年)を出版し、作家デビューも果たしました。
K-POP練習生の過酷な現実や、グループ内での葛藤が描かれているこれらの作品は、彼女がフィクションという形で自身の物語を語るための新たな表現方法と言えるでしょう。
歌手活動とワールドツアー
もちろん、本業である歌手活動も精力的に行っています。2023年には6年ぶりとなるEP『Beep Beep』をリリース。
2024年にはアジアの各都市を巡るソロワールドツアー「Diamond Dreams Concert Tour」を開催するなど、アーティストとしての健在ぶりを世界に示しています。
まとめ
少女時代からの脱退、結婚の噂、そして事業の苦境。ジェシカのこの10年間は、まさに波乱万丈でした。しかし、彼女は決して立ち止まることはありませんでした。
私がこの記事で伝えたかったのは、彼女が逆境を乗り越え、中国という新たな舞台で再び輝きを取り戻したという事実です。起業家、アーティスト、作家として、自身の道を切り拓き続けるジェシカ・チョン。彼女のこれからの挑戦から、目が離せません。