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【2025年最新】I-DLEの歴代アルバムを一挙紹介!デビュー作から最新作までの軌跡

サラ・チェ (Sara Choi)
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I-DLE、通称「アイドゥル」は、単なるK-POPグループではありません。メンバー自らが作詞・作曲、プロデュースを手掛ける「セルフプロデュースアイドル」として、確固たる地位を築いています。

彼女たちのディスコグラフィーは、一つ一つが独立した作品でありながら、グループの成長とアイデンティティの探求を物語る壮大なストーリーです。私が彼女たちの音楽に惹かれるのは、その一貫した芸術性と、常に進化を止めない姿勢にあります。

この記事では、デビューアルバムから世界を驚かせた最新作まで、I-DLEの歴代アルバムを紐解き、その輝かしい軌跡をたどります。

I-DLEの基盤を築いた「I」シリーズ

I-DLEの韓国でのミニアルバムは「I」シリーズとして知られ、グループの核となるアイデンティティと自己発見の物語を描いています。それぞれのアルバムが、彼女たちの成長における重要な章です。

I am (2018)|鮮烈なデビューとアイデンティティの確立

I-DLEの物語は、1stミニアルバム『I am』から始まります。このデビュー作で、彼女たちは自らのアイデンティティを世界に高らかに宣言しました。

タイトル曲「LATATA」は、リーダーのソヨンがメンバー一人一人をイメージして書き下ろした楽曲です。この曲はリリースからわずか20日で音楽番組1位を獲得する大ヒットとなり、新人らしからぬ実力を見せつけました。私が思うに、このアルバムの時点で、ソヨンを中心としたセルフプロデュース体制と、「自信に満ちた自己表現」というグループの根幹はすでに完成していました。デビュー作でありながら、彼女たちの成功の青写真がここに描かれています。

I made (2019)|セルフプロデュースの深化

2ndミニアルバム『I made』は、その名の通り「私たちが作った」という強い意志表示です。セルフプロデュースのテーマを継続し、芸術性をさらに主張する作品となりました。

このアルバムで特筆すべきは、メンバーのミンニが作曲家としてデビューしたことです。彼女が手掛けた「Blow Your Mind」は、グループの音楽的多様性が広がるきっかけとなりました。ソヨンという絶対的なプロデューサーに加え、新たな才能が開花したことで、I-DLEの創造性はより豊かなものになりました。これは、グループが長期的に進化し続けるための重要な布石です。

I trust (2020)|初のチャート1位とグローバルな野心

3rdミニアルバム『I trust』は、「私は私を信じる」というテーマを掲げ、商業的にも大きな飛躍を遂げた作品です。このアルバムで、彼女たちは初のアルバムチャート1位を記録しました。

タイトル曲「Oh my god」は、その英語版も収録されており、初期の段階から世界市場を意識していたことが分かります。売上は前作から約3倍に跳ね上がり、I-DLEの人気が確固たるものになったことを証明しました。私が考えるに、このアルバムは国内でのトップクラスの地位を固めると同時に、グローバル展開への野心を明確に示した、キャリアの重要な転換点です。

I burn (2021)|成熟した制作チームと物語性

4thミニアルバム『I burn』は、別れの感情を一つの「小説」のように描いた、物語性の高いアルバムです。冬の冷たさから再生の炎、そして新たな開花へと続くストーリーが、東アジアの伝統楽器を取り入れたサウンドで表現されています。

このアルバムでは、ソヨン、ミンニ、ウギの3人全員が複数の楽曲で作曲家としてクレジットされました。これは、I-DLEの制作チームが完全に成熟したことを示しています。メンバーそれぞれが持つ個性が楽曲に反映され、多様でありながら統一感のあるコンセプトアルバムを生み出しました。「セルフプロデュース」が、グループ全体の強みとして確立された作品です。

I love (2022)|「TOMBOY」後の爆発的ヒット

5thミニアルバム『I love』は、前作『I NEVER DIE』の歴史的ヒットを受けてリリースされ、ファンダムの爆発的な成長を証明したアルバムです。

タイトル曲「Nxde」は、マリリン・モンローをモチーフに、世間の偏見に対する強いメッセージを打ち出し、韓国の主要音楽チャートで「パーフェクト・オールキル」を達成しました。特筆すべきはアルバム売上で、初週売上は約68万枚を記録し、前作から4倍近く増加しました。これは、「TOMBOY」でファンになった新しい層が、彼女たちの確固たる支持基盤になったことを示しています。

I feel (2023)|初のミリオンセラー達成

6thミニアルバム『I feel』で、I-DLEはついにミリオンセラーアーティストの仲間入りを果たします。自己肯定という一貫したテーマを、今度は軽快でコミカルなアプローチで表現しました。

先行公開された「Allergy」とタイトル曲「Queencard」は、繋がりのあるミュージックビデオで、外見コンプレックスと自己愛をポップに描いています。このアルバムは初週で116万枚以上を売り上げ、歴代ガールズグループの初週売上記録でも上位に入る快挙でした。ダークなコンセプトから一転、親しみやすいスタイルでも大衆の心を掴めることを証明し、彼女たちのアーティストとしての幅広さを見せつけました。

I sway (2024)|ファンへの想いを込めたサマーアルバム

7thミニアルバム『I sway』は、夏をテーマにした爽やかな作品でありながら、3作連続のミリオンセラーを達成し、彼女たちの揺るぎない人気を証明しました。

このアルバムには、メンバーのミヨンとウギがファンのために作詞した楽曲「Neverland」が収録されています。これは、彼女たちを支え続けるファン(Neverland)への感謝を込めた、特別なプレゼントです。ハイコンセプトな作品でなくてもミリオンを達成できるという事実は、I-DLEというブランド自体が、ファンにとって絶大な信頼の証であることを示しています。

I-DLEをトップへ導いたフルアルバム

ミニアルバムで着実にキャリアを積み上げてきた彼女たちですが、フルアルバムではその時代の集大成となる、より強烈なメッセージを発信しています。

I NEVER DIE (2022)|危機を乗り越えた転換点

私がI-DLEのキャリアで最も重要だと考えるアルバムが、この1stフルアルバム『I NEVER DIE』です。約1年間の活動休止とメンバー再編という大きな危機を経て、彼女たちはこの作品で不死鳥のようによみがえりました。

アルバムのタイトル自体が、逆境に屈しないという強い決意表明です。タイトル曲「TOMBOY」は、「私は人形じゃない」という歌詞が社会現象となり、初のパーフェクト・オールキルを達成しました。この曲の成功は、既存のファンだけでなく、幅広い大衆を巻き込むバイラルヒットとなりました。このアルバムは、グループのキャリアを救っただけでなく、彼女たちをスターダムの新たな高みへと押し上げた、まさに伝説的な一枚です。

2 (2024)|絶対的地位を確立した2ndフルアルバム

2ndフルアルバム『2』は、I-DLEがK-POP界の絶対的強者であることを証明した作品です。アルバムタイトルは、メンバー5人を視覚的に表現しています(数字の5を反転させると2になる)。

このアルバムは初週で153万枚を超える売上を記録し、商業的な頂点を極めました。驚くべきは、タイトル曲「Super Lady」だけでなく、プロモーションなしの収録曲「Fate」が口コミで広がり、チャートを逆走して1位を獲得したことです。アルバムの収録曲までが大ヒットするのは、アーティストへの深い信頼の証です。この「Bサイド現象」は、I-DLEがもはやシングルヒットだけでなく、アルバム全体で評価される真のアーティストであることを示しています。

世界へ羽ばたくI-DLE|グローバル展開

韓国での成功にとどまらず、I-DLEは積極的にグローバル市場へも進出しています。その戦略は、市場ごとに異なるアプローチを見せています。

日本市場への進出|ローカライズ戦略

I-DLEは、2019年に『LATATA』、2020年に『Oh my god』の日本語版ミニアルバムをリリースし、日本市場に参入しました。

これらのアルバムは、韓国でのヒット曲の日本語バージョンに加え、ミンニ作曲の日本オリジナル曲などを収録しています。これは、K-POPグループの日本進出における王道的な戦略です。セルフプロデュースという一貫性を保ちつつ、日本のファンに向けてローカライズする堅実なアプローチで、オリコンチャートでも上位にランクインし、着実に存在感を高めました。

アメリカ市場への挑戦|初の英語アルバム『HEAT』

2023年、I-DLEは初の完全英語EP『HEAT』で、本格的なアメリカ市場への挑戦を開始しました。このアルバムは、アジアのカルチャーを世界に発信するレーベル「88rising」との提携でリリースされました。

『HEAT』では、彼女たちの特徴であるセルフプロデュースをあえて手放し、ライアン・テダーなど欧米の有名プロデューサー陣を起用しました。これは、アメリカのポップ市場に直接アピールするための戦略的な選択です。このアプローチは、ビルボードのメインアルバムチャート「Billboard 200」で25位にランクインするという大きな成果を上げました。グループの本来のカラーとは異なるためファンの間では様々な意見がありましたが、市場開拓という目標を見事に達成した意欲作です。

I-DLEの功績|データで見る成功の軌跡

彼女たちの成功は、感覚的なものだけではありません。具体的な数字が、その影響力の大きさを物語っています。

驚異的なアルバム売上の推移

デビュー当初の約6万枚から始まったアルバム売上は、作品を重ねるごとに右肩上がりに成長し、現在ではミリオンセラーが当たり前のアーティストになりました。特に「TOMBOY」が収録された『I NEVER DIE』以降の成長は爆発的です。

アルバムタイトル発売日種類初週売上 (Hanteo)
I am2018/05/02EP
I made2019/02/26EP
I trust2020/04/06EP112,075
I burn2021/01/11EP115,538
I NEVER DIE2022/03/14Full176,914
I love2022/10/17EP678,652
I feel2023/05/15EP1,163,395
HEAT2023/10/05English EP
22024/01/29Full1,537,083
I sway2024/07/08EP1,026,973

この表は、彼女たちのファンダムがいかに強力に、そして急速に拡大してきたかを明確に示しています。

デジタルチャートでの圧倒的な強さ

アルバム売上だけでなく、音源チャートでの強さもI-DLEの特徴です。「TOMBOY」「Nxde」「Queencard」そして「Fate」と、リリースする楽曲が次々とチャートの頂点を極めています。

特に、CD売上、音源ストリーミング、ダウンロードなど、すべてのチャートで1位を独占する「パーフェクト・オールキル」を1年に2度も達成したのは、彼女たちの楽曲がいかに広く聴かれているかの証明です。このデジタルでの優位性が、I-DLEを時代のアイコンへと押し上げています。

まとめ|i-dleの未来と新たな章

I-DLEのディスコグラフィーを振り返ると、セルフプロデュースという確固たる軸を持ちながら、常に挑戦と進化を続けてきたことが分かります。彼女たちの音楽は、ただのヒットソングではなく、聴く者に勇気とインスピレーションを与えるメッセージです。危機を乗り越え、自らの手で道を切り拓いてきた彼女たちの物語は、これからも多くの人々を魅了し続けるでしょう。

2025年にはグループ名から(G)を外し、「i-dle」として新たなスタートを切ることも発表されました。これは終わりではなく、より自由で成熟したアーティストへと進化する、新たな章の幕開けです。芸術性と商業力を両立させ、世界を舞台に活躍するi-dleの未来から、目が離せません。

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