【KGMA2025】KOREA GRAND MUSIC AWARDSの受賞者
2025年11月14日から15日にかけて開催された第2回「Korea Grand Music Awards(KGMA)」は、まさにK-POPの歴史が動いた瞬間でした。
ベテラン勢の貫禄と、第5世代と呼ばれる新人の爆発的なエネルギーがぶつかり合ったこの2日間を、私が現地のような熱量でレポートします。

KGMA2025の基本情報と出演者

2025年のKGMAは、昨年に続き仁川のインスパイア・アリーナで開催されました。私が特に注目したのは、日刊スポーツが主催するこの授賞式が「Artist Day」と「Music Day」という明確なテーマ分けを行った点です。
パフォーマンスの芸術性を評価する初日と、音源やアルバムの数値を評価する2日目という構成は、多様化するK-POPシーンを正確に捉えるための画期的な試みだと言えます。
MC・司会者
授賞式の顔となるMC陣も、世代と国境を超えた豪華なラインナップでした。
Day 1は女優のナム・ジヒョンとRed Velvetのアイリーンが務め、伝統と品格を感じさせる進行で会場を魅了しました。
私が印象に残ったのは、第3世代のトップアイドルであるアイリーンが持つ圧倒的なオーラと安定感です。
一方、Day 2はナム・ジヒョンに加え、KISS OF LIFEのナッティが抜擢されました。タイ出身であり第5世代の実力派として知られるナッティの起用は、K-POPのグローバル化と新世代の台頭を象徴しています。
出演アーティスト
出演アーティストの顔ぶれは、まさに「新旧の激突」と呼ぶにふさわしいものでした。
Day 1にはATEEZやBOYNEXTDOOR、THE BOYZといったパフォーマンスに定評のあるボーイズグループが集結しました。
さらに、活動を再開したFIFTY FIFTYや、ソロとして参加したBTSのJ-HOPE(映像出演含む)など、話題性に事欠かないラインナップです。
Day 2はStray Kids、IVE、aespa、SEVENTEENといった音源・音盤強者が名を連ねました。
私が驚いたのは、デビュー間もない第5世代の新人グループが多く出演していたことです。
AHOFやKickFlip、Hearts2Heartsといった新人たちが、大先輩たちと同じステージで堂々としたパフォーマンスを披露しました。
KGMA2025のセトリ

授賞式の醍醐味といえば、やはりこの日しか見られない特別なセットリストです。
私が会場の熱気を感じ取った素晴らしいステージの数々を、日程ごとに整理して紹介します。
Day 1|Artist Dayのセットリスト
初日は「パフォーマンス」に重きを置いているだけあり、視覚的な演出が際立っていました。
大賞を受賞したATEEZは、ホンジュンとウヨンのユニット曲「Hala Hala」から始まり、「Wonderland」「Bouncy (K-Hot Chilli Peppers)」へと続く怒涛のメドレーを披露しました。
彼らのステージは単なるライブを超え、一つの物語を見ているような没入感があります。
また新人賞を受賞したMEOVVは、TEDDYプロデュースらしい重厚なヒップホップナンバー「Body」と「Burning Up」で会場を沸かせました。
私が個人的に感動したのは、FIFTY FIFTYが新曲「Pookie」と「Eeny Meeny Miny Moe」を披露し、完全復活をアピールした瞬間です。
Day 2|Music Dayのセットリスト
2日目は、誰もが一度は耳にしたことのあるヒット曲のオンパレードでした。
大トリを務めたStray Kidsは、「S-Class」「In My Head」「Ceremony」の3曲を披露しました。
特に「Ceremony」でのスタジアム級のスケール感と、TikTokでの拡散を意識した演出は圧巻の一言です。
音源クイーンのIVEは、彼女たちの代表曲とも言える「Love Dive」や「I AM」ではなく、あえて最新のヒットナンバーを中心に構成し、現在進行形の人気を証明しました。
UNISは「Best Listener’s Pick」にふさわしく、中毒性の高いフックが特徴的な楽曲で観客を魅了しました。
私が注目したのは、バーチャルアイドルPLAVEのステージで、現実のステージと仮想空間が融合した演出は未来のエンターテインメントそのものでした。
KGMA2025の受賞結果

今年のKGMAは、納得の結果と驚きの結果が入り混じるドラマチックな展開となりました。
私が詳細に分析した主要部門の受賞結果を、受賞理由とともにお伝えします。
Grand Record|Stray Kids
物理的なアルバム販売量とファンダムの購買力が問われる「Grand Record」は、文句なしでStray Kidsが受賞しました。
彼らはこの大賞に加え、「Grand Honor’s Choice」「Best Selling Album」など計5つのトロフィーを獲得し、5冠を達成しています。
私が彼らを評価するポイントは、強力なファンダム「STAY」の結束力と、それに応えるメンバーのクリエイティブな姿勢です。
グローバル市場での圧倒的なフィジカルセールスは、彼らが現在のK-POPシーンの頂点にいることを客観的に証明しています。
Grand Artist|ATEEZ
アーティストとしての総合力、特にライブパフォーマンスと海外ツアーの実績が評価される「Grand Artist」は、ATEEZが輝きました。
国内の音源チャート以上に、海外での動員力が評価基準に含まれたことが彼らにとって追い風となりました。
私が彼らのステージを見て感じるのは、常に「ライブが最強」であるという自負です。
今回の受賞は、K-POPが国内消費だけのコンテンツではなく、グローバルな輸出産業であることを象徴しています。
Grand Song|IVE
大衆的な人気とストリーミング再生数が鍵となる「Grand Song」は、IVEが手にしました。
デビュー以来ヒット曲を連発し続ける彼女たちは、特定のファン層だけでなく、一般大衆にも広く愛されています。
私が分析するに、彼女たちの強みは「聴けばわかる」という楽曲のブランド力です。
「Best Global K-pop Star」も同時受賞しており、韓国内外を問わない支持層の広さが際立ちました。
Grand Honor’s Choice|THE BOYZ & ALLDAY PROJECT
審査員特別賞的な意味合いを持つこの賞は、ベテランのTHE BOYZと新人のALLDAY PROJECTが分け合いました。
THE BOYZの受賞は、9年目というキャリアの中でトップ層を維持し続ける「持続可能性」への賛辞です。
一方で、デビュー数ヶ月の混成グループALLDAY PROJECTの受賞は、会場にどよめきをもたらしました。
私がこの結果から読み取るのは、業界が「男女混成グループ」という新しい市場を開拓しようとする強い意志です。
ただし、メンバーの背景に関する噂や実績との乖離について、一部で議論が巻き起こっていることも事実です。
その他の受賞結果
主要部門以外でも、興味深い受賞が多く見られました。
「Grand Performer」を受賞したBOYNEXTDOORは、プロデューサーZicoの戦略が見事にはまり、第5世代のボーイズグループとして確固たる地位を築きました。
トロット界のプリンス、イ・チャンウォンは「Best Adult Contemporary」など多冠を達成し、アイドル以外のジャンルでも巨大な市場があることを示しました。
私が嬉しかったのは、兵役中のJ-HOPEが「Best Hip Hop」を受賞したことで、BTSのソロ活動がいまだに強い影響力を持っていることが再確認できました。
KGMA2025のアーカイブ視聴方法

現地に行けなかった方や、もう一度あの興奮を味わいたい方のために、視聴方法をまとめました。
私が調べた限りでは、地域によってプラットフォームが異なるため注意が必要です。
日本からの視聴方法
日本国内からは、動画配信サービス「Hulu Japan」で独占配信されています。生中継を見逃した場合でも、アーカイブ配信期間内であれば何度でも視聴できます。
- 配信サービス|Hulu
- 配信内容|レッドカーペット、本授賞式
- 特徴|日本国内独占ライブ配信、同時通訳あり
グローバル配信と注意点
日本以外の地域では、TikTokなどのプラットフォームを通じて配信が行われました。
ただし、一部の国や地域では視聴制限がかかる場合があります。
私が注意喚起したいのは、公式以外の違法アップロード動画は画質が悪く、セキュリティ上のリスクもある点です。
必ず公式がアナウンスしている正規のルートで視聴するようにしましょう。
まとめ

2025年のKGMAは、K-POPの「今」と「未来」が交錯する非常に意義深いイベントでした。
私が全体を通して感じたのは、評価基準の多様化がさらに進んでいるということです。
音源成績だけでなく、パフォーマンスの質、グローバルな影響力、そして新しいジャンルへの挑戦が評価される時代になりました。
Stray Kidsの圧倒的な支配力、ATEEZの世界的な熱狂、そしてALLDAY PROJECTのような新しい波。
これらが混ざり合い、K-POPは2026年に向けてさらなる進化を遂げようとしています。
来年のKGMAがどのようなドラマを見せてくれるのか、今から楽しみでなりません。